平成17年度
「いろどり」で町を、人を彩るつまもの巨大産地 徳島県上勝町 (株)いろどり横石知二さん
●いろどり事業、誕生
徳島県上勝町(かみかつちょう)に入った途端、誰でも少し驚くことだろう。ほかの町に比べ、何だか家々の庭も、山も、手入れされていてとても気持ちがよいのだ。山間部の集落にありがちな、人が住まなくなり、荒れ放題で朽ち果てているような建物など、1軒もないのである。
徳島県勝浦郡上勝町は、JR徳島駅から車で約1時間。四国山脈の南東にあり、大部分が山地で、標高100から700mの間に、大小55の集落が点在している。
総面積109.68平方kmのうち、85.6%が山林。そのほとんどがスギ中心の人工林である。人口は、1955年の6,265

メンバーの敷地には花木とハウスが

出荷される前のパックされた商品
四国一小さな町は、過疎化、高齢化という大きな問題を抱えていた。
横石知二(よこいしともじ)さんは、1979年に上勝町農業協同組合へ営農業指導員としてやってきた。当時、町の産業といえば、林業とミカンの生産。昭和40~50年代の高度成長期には、木材は安い外材の増加におされ、ミカンは生産過剰で値崩れをおこし、町民は「うちの町は駄目だ。儲からない。面白くない」とこぼしていた。
そして1981年、異常寒波に見舞われて、ミカンが枯死。大打撃を受けたのだった。「人は、山の中でも、仙人のように霞を食っては生きていけないんですよ」と横石さん。
●“つまもの”が商品になる!
何とかしなければと、標高差のある中山間地という特性を活かしての野菜栽培を推進する。ホウレン草、タラの芽、ワケギを手始めに、ユズや独特の柑橘類・ユコウなども生産していった。

