平成18年度
平成の大合併をチャンスに!木の凄さを伝える森林組合 秋田県北秋田市 大館北秋田森林組合 渡辺俊一(わたなべしゅんいち)さん
●平成の大合併の陰で
平成12年(2000年)、日本全国を巻き込んだ市町村合併の渦。これは、平成7年に改定された合併特例法により、住民の直接請求により法定合併協議会の設置を発議できる制度、さらには政府による合併特例債(がっぺいとくれいさい)を中心とした行財政面での支援、という有利な条件もあって、各地で合併論議が加速。そして、平成15年から17年にかけて、実際に合併のピークを迎え、全国に新しい市町村が誕生した。
全国各地で、悲喜こもごものドラマを生み出したことも記憶に新しい。
その一方で、新たな地方自治体の誕生は、表面には現れない合併も同時に引き起こしていたのだった。
秋田県北秋田市は、平成17年(2005年)3月22日、旧鷹巣(たかのす)町、旧合川(あいかわ)町、旧森吉(もりよし)町、旧阿仁(あに)町の旧4町が合併し誕生した。
この合併に伴い、大きな影響をこうむることになったのがそれぞれの森林組合だった。それまで鷹巣、大館比内(おおだてひない)、阿仁森吉、田代(たしろ)、合川、とそれぞれ独立していた森林組合が統合し、広域森林組合「大館北秋田森林組合」として生まれ変わったのだ。

5つの森林組合が合併し広域森林組合に
●合併に向けた戦略とメリット
「それまでは、自分のところの森林組合の工場のことだけを考えていればよかったのに、合併後は3つの工場全体を考えなければならなくなってしまったんです」こう語るのは、目が回るほどの忙しさの中で、時間をさいてくれた大館北秋田森林組合の加工課長、渡辺俊一(わたなべしゅんいち)さんである。
3つの工場とは、住宅用建材を量産する大館工場、公園・土木用の木製品やホームセンターなどで販売する製品を加工する北秋田(旧鷹巣)工場、さらに山菜など特産品を生産する阿仁特産工場である。

広大な敷地に大型の工場が点在する旧鷹巣町の北秋田工場


