平成18年度

苦境の中での新商品開発!第三セクターが挑む林業の未来 秋田県横手市山内 ウッディさんない高橋嘉男(たかはしよしお)さん

●肝煎りで誕生した「三セク」

 秋田県横手市。秋田県の南に位置し、四方を山々に囲まれ、町の中央を川が流れる。作家・石坂洋次郎の名作『山と川のある町』の舞台となったことでも知られる城下町である。
 横手駅から車で約8分。国道107号線を岩手方面に向かい、「山内(さんない)」という地域に入ると、広々とした一大施設が現れてくる。
 看板に『ウッディらんど』とある。
 道路の左側は、「道の駅」。レストランや特産品を販売するこの施設は、県内外からの利用客でいつも賑わっている。
 その反対側に、『ウッディさんない』はあった。
「ここは、平成5年に、横手市(旧山内村)の第三セクターが管理運営する施設として設立されたものなのです」
 案内してくれた『ウッディさんない』の営業課長、高橋嘉男(たかはしよしお)さんが説明してくれる。
 株式会社『ウッディさんない』は、旧山内村(現横手市)

高性能木材加圧注入処理設備のある工場

第三セクターとして設立された『ウッディさんない』

が70%、そのほか代表取締役、森林組合が出資してスタートした。
 主な事業は、「道の駅」と「木材加工」である。「木材加工部」のスタッフは、営業担当、設計担当、工場スタッフなど現在13名。
 事務所に隣接したショップには、バラエティあふれる木のおもちゃや遊具、インテリアなどの木製品が、ところ狭しと並べられていた。
 その奥は、木材加工機の並ぶ作業室になっていた。高橋さんに尋ねると、
「この部屋は、DIYの部屋なんです」
 DIY? どういうことだろう?
「つまり、自分で何かを作りたい、というお客さんに4時間500円で、好きな機材を使ってさまざまな木工品を作ってもらうスペースなんです。ベテランのインストラクターの指導のもと、まったくの初心者から、プロ顔負けのアマチュアの方まで利用していますよ」
 材料費が別とはいえ、あまりに安い料金である。