平成18年度
建具から家具に転身! 地域循環型森林産業をめざして 新潟県上越市 協同組合ウッドワーク
●下請けからの脱却をめざし家具作りへ!
新潟県南西部、日本海に面する上越(じょうえつ)市。同市は平成17年1月1日に旧上越市を中心に周辺14市町村が合併し、21万人都市として誕生した。また、この地は古くから交通の要衝として栄え、歴史的に形成された建具産業の伝統も持つ。最盛期には、その数が150社にも及んだという。
しかし、他の地域の産業と同じように、後継者不足や技術者、技能者の高齢化などが深刻となっていた。さらに、大手メーカーによるユニット建具の進出や安価な中国製建具の流入などで、上越市の建具業はそのマーケットを次第に失うようになっていた。
こうしたなか、平成3年、自らの再生の道を模索するために組織されたのが、協同組合ウッドワークの前身で、25社が集まった「上越木工活性化研究会」だった。

ウッドワークの手作り家具はさまざまな生活シーンを演出している

人気の高いウッドワークの
「クリプトメリア」シリーズ
当時からのメンバーで、現在、ウッドワークの代表理事の米山均(よねやまひとし)氏が振り返る。
「下請けからの脱却・活性化を目指して、同研究会ではさまざまな試行錯誤が繰り返されたのです。そして、最後に辿り着いたのが建具職人による家具作りでした」
しかし、ありきたりの家具では注目されないうえに、付加価値も低い。そこで、目を付けたのがスギの間伐材による家具作りであった。
「きっかけは、研究会であれこれやっているうちに、自分たちは山の木を扱っている木工なのに、山について何も知らない、ということでした。そこで試しに山に入ったら驚いた。枝打ちや下草刈りもされていない、まったくの荒れ放題だったのです。


