平成18年度

南伊豆の気候で育つタケノコ二代目が頑張る観光農園 静岡県賀茂郡南伊豆町 一条 竹の子村清水秀樹(しみずひでき)さん

●親の代に観光農園に挑戦

 静岡県の南伊豆町は、伊豆半島の先端部分に位置する温暖な気候の地域である。
 春には、菜の花やマーガレットが咲き乱れることで知られ、観光客も数多く訪れる。
 またこの山間部は多くの竹林があり、良質のタケノコが収穫されることでも有名だ。
 伊豆急下田駅から、車で内陸の山間に入ること15分。広い駐車場を持つ「道の駅」のような施設が「一条 竹の子村」だった。
 しかし、建物は閑散としていて、人の気配はまるでない。
「今は、オフシーズンなんですよ。週末にシイタケ狩りのお客さんがある程度。本格的には、4月からのタケノコ狩りですね」
 施設の裏にある自宅から出てきた清水秀樹(しみずひでき)さんが笑顔で、そう説明してくれた。
 そもそも清水さん宅が「タケノコ狩り」を始めたのは、1973年のこと。
「僕がまだ中学生の頃です。当時、農業構造改善事業というものがあって、この付近に住む7軒の竹林の所有者が集まって始めたのです。以前は、タケノコを出荷するだけだ

よく整備された清水さんの竹林

ったのですが、父親の代になってタケノコ狩りという観光農業に挑戦したわけなんです」
 この南伊豆は、あまりに温暖な気候のため、稲作には向かない。そのため、減反政策が行われ、果樹園、そして観光事業への移行が画策されたのだ。

●空前の伊豆ブームが追い風に

「ピークとなったのは、75年から80年くらいですね。観光バスが数珠つなぎにやって来て、駐車場に入らないほどでした。1日1,000人を超えることもありました」

 

広大な敷地を持つ「一条 竹の子村」