平成17年度
自然の恵みで雇用の確保と町の活性化を啓翁桜、山菜、きのこ 山形県西川町 西川町総合開発株式会社
●森業・山業の支援対象に
松尾芭蕉が「雲の峰 いくつ崩れて 月の山」と詠った月山(がっさん)。標高1,984m、山形県のほぼ中央、内陸地方と庄内地方の境に位置し、出羽三山の一つに数えられ、羽黒修験者の信仰の中心地としても知られる。
また、月山は日本でも珍しい夏スキーができることでも有名である。4月10日にオープンし、7月末までスキーが楽しめる。
その山懐にある西川町――。人口は約7,150人。月山の自然の恩恵をいっぱいに受けた静かな町である。
その町役場の町長室に、冬だというのに美しい薄紅色の花を咲かせた桜の枝が生けられていた。
この西川町では、第三セクターである西川町総合開発株式会社を拠点に、さまざまな取り組みがなされている。
その取り組みのひとつに、平成17年度 林野庁 補助事業「森業・山業創出支援総合対策事業」があり、平成17年度の優良ビジネスプランに選定され経費の助成を受けている。
事業とは、山菜、きのこ栽培、間伐材を利用した製品の開発、そして花木のハウス栽培である。
山菜は、この地域ではふんだんに採れ、全国に出荷されるほか、山菜旅館、山菜民宿なども観光客に人気を集

冬でも薄紅色のかわいらしい花を咲かせる啓翁桜
間伐材は、主にバラ科の落葉高木であるナナカマドを使い、犬小屋や店舗の陳列棚などが試作されている。
三つめの花木とは、ハウス栽培された「月山啓翁桜(がっさんけいおうざくら)」のこと。
「当初、『森業・山業創出支援総合対策事業』のことを知ったときに、山形県の特産でもある啓翁桜がいけるんじゃないか、と思いついたんです」

間伐材によるショーケースや陳列台、犬小屋なども試作されている


